「高齢になったらどうなるんだろう」──なんとなく不安はあるけれど、具体的にイメージするのは難しいもの。ツギノテ塾の第1回では、専門家とともに「健康寿命」と「介護予防」をテーマに、誰もがいつか直面するリアルな変化と、今からできる備えを考えました。
健康寿命って、何歳まで?
介護や医療に頼らずに自分らしく生活できる期間を「健康寿命」といいます。日本人の平均は男性約70歳・女性約73歳。つまり、平均寿命より10年以上早く、何らかのサポートが必要になる可能性があるということです。
介護が必要になると、日常はどう変わる?
歩行・立ち上がり・階段・トイレ・入浴・料理――当たり前にできていることが、少しずつ難しくなっていきます。「家の中が一番危ない」と言われるほど、段差・転倒・脱水など、身近な場所にリスクは潜んでいます。さらに、トイレが大変で水分を控えると脱水から脳梗塞へ、寝込むことが認知症を招くなど、小さな不調が悪循環を生み出すことも。
「毎日が日曜日」は危険のサイン
定年後に生活リズムが乱れると、刺激がなくなり認知症が進みやすくなります。週の予定を持つこと、おしゃれを続けること、出かける理由をつくること――こうした日常の「リズム」が、健康寿命を守る鍵です。
今日からできる介護予防、3つのポイント
- 続けられる趣味を見つける カラオケや歌は肺活量を守り、認知症予防にもなります。好きなことが気力を生みます。
- 50代から食生活を見直す たんぱく質をしっかり摂り、栄養バランスを整えましょう。運動不足と食べ過ぎの組み合わせは高血圧・糖尿病の悪循環につながります。
- 対面のコミュニケーションを大切にする 家族以外との交流が緊張感と刺激を生みます。50代から地域のつながりに出ていくことが、定年後の孤立を防ぎます。
生活をデザインして、健康寿命を延ばす
目標は「普通の生活に戻すこと」ではなく、楽しみながら自分らしく生きること。動けるうちに片付けを進め、住環境を整え、日常にリズムと刺激を取り入れる。前向きに生きることが、一番の健康法です。

